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2022.12.9

エコー装置に利用されるドプラ効果

皆様、こんにちは。

関西テクニカルセンター メディカル事業部のI・Jです。

 

皆さんは救急車が通り去った時に音が変化して聞こえたことがありませんか。

これは、ドプラ効果という現象により生まれる音の変化です。

このドプラ効果ですが、私たちが日々取り扱っているエコー装置で使われているんです。

ドプラ効果はオーストリアの物理学者Dopplerさんによって発見された現象ですが、

音の周波数は、音源と観測者が近づくときには音源の周波数より高く観測され、

音源と観測者が遠ざかるときには音源の周波数より低く観測されます。

 

これにより、救急車が近づいている時は音が高く変化し、遠ざかるにつれ音は低く聞こえます。

エコー装置ではこの周波数の変化を利用し、血管内の血流の向きや速さを測ります。

 

心臓の検査に応用すると、心臓の血液の流路に逆流が起きていないかや、

計測した血流量とエコー画像を利用し流路の断面積を計測することで、狭窄の評価を行うことが出来ます。

 

エコー装置はこの他にも多種多様な場面で使用されており、

検査時の痛みや放射線被爆の心配も無いことからとても重要視されている装置です。